〜当ブログのお品書き〜

2006年06月09日

都ぞ弥生について

「都ぞ弥生」に関する問い合わせがあったので、
この機会に紹介します。


 ―――――「都ぞ弥生」とは何か?―――――
北大の恵迪(ケイテキ)寮の、明治45年度の寮歌です。
北大の校歌は別にあります(「永遠の幸」です)。
日本3大寮歌のひとつ。



―――――「都ぞ弥生」の音源―――――
当ブログが紹介・お勧めするのは以下2つのファイルです。

北大混声合唱団(ほっこん)
都ぞ弥生(2006年1月21日 第44回定期演奏会の演奏より)
http://circle.cc.hokudai.ac.jp/hokkon/shityoushitu.htm

北海道大学水産学部交響楽団OB会/出張所
http://crazy-k.org/hokusui/
◇第42回定期演奏会(2004.12.4/函館市民会館)
MP3 音声ファイル(192 kbps, source Stereo 44.1kHz 16bit)
1. 都ぞ弥生 [3,460,927 bytes]

ほっこんのファイルは聴いているとぞくぞくします。素晴らしい。
単音のmidiファイルはいろんなところに出回っています。



―――――「都ぞ弥生」の歌詞(※1)―――――

(前口上,※2)
吾等が三年を契る絢爛のその饗宴はげに過ぎ易し。
然れども見ずや穹北に瞬く星斗永久に曇りなく、 
雲とまがふ万朶の桜花久遠に萎えざるを。
寮友よ徒らに明日の運命を嘆かんよりは
楡林に篝火を焚きて、去りては再び帰らざる
若き日の感激を謳歌はん。



都ぞ弥生(明治四十五年寮歌)

横山芳介君 作歌
赤木顕次君 作曲



都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊(うたげ)の筵(むしろ)
尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の
夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて
星影冴かに光れる北を
人の世の 清き国ぞとあこがれぬ


豊かに稔れる石狩の野に 雁(かりがね)遥々(はるばる)沈みてゆけば
羊群声なく牧舎に帰り 手稲の嶺(いただき)黄昏(たそがれ)こめぬ
雄々しく聳ゆる楡の梢 打振る野分(のわき)に破壊(はゑ)の葉音の
さやめく甍(いらか)に久遠(くをん)の光り
おごそかに 北極星を仰ぐ哉


寒月懸(かか)れる針葉樹林 橇の音(ね)凍りて物皆寒く
野もせに乱るる清白の雪 沈黙(しじま)の暁霏々(ひひ)として舞ふ
ああその朔風飄々(ひょうひょう)として 荒(すさ)ぶる吹雪の逆巻くを見よ
ああその蒼空(そうくう)梢聯(つら)ねて
樹氷咲く 壮麗の地をここに見よ


牧場(まきば)の若草陽炎燃えて 森には桂の新緑萌(きざ)し
雲ゆく雲雀に延齢草の 真白(ましろ)の花影さゆらぎて立つ
今こそ溢れぬ清和の陽光(ひかり) 小河の潯(ほとり)をさまよひゆけば
うつくしからずや咲く水芭蕉
春の日の この北の国幸多し


朝雲流れて金色(こんじき)に照り 平原果てなき東(ひんがし)の際(きわ)
連なる山脈(やまなみ)冷瓏として 今しも輝く紫紺の雪に
自然の藝術(たくみ)を懐(なつかし)みつつ 高鳴る血潮のほとばしりもて
貴(たふ)とき野心の訓(をし)へ培ひ
栄え行く 我等が寮を誇らずや



(参考:北海道大学恵迪寮寮歌のページ)
http://www.asahi-net.or.jp/~JH8K-KTM/words/miyakozo.htm
midiファイルもダウンロードできます。



―――――(※1)「都ぞ弥生」の著作権について―――――

都ぞ弥生の著作権について調べてみました。

社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)の
作品データベース検索サービスで調べたところ

   作品コード:077-2497-7
   作詞:横山芳介
   作曲:赤木顕次
   JASRACへの信託:無信託

で登録されていました。
JASRACに管理を委託していない権利状態にあります。

よって、歌詞を載せたりコンサートで使用する際に
JASRACに申請する必要はありません。


横山芳介君、赤木顕次君の両氏ともに死去しており、
遺族の方も著作権を法的主張していません。
常識的な範囲内で掲載・演奏する場合は
特に何も問題ない状態にあります。

念のため、知り合いの恵迪寮長S君に聞いてみましたが、
今の恵迪寮には何も権限がないので自由にどうぞ、
と言っておりました。



一方で、次のような事件がありました。
戦前、北海道でとあるジャズ楽団が、
「都ぞ弥生」をジャズ風に編曲して演奏したところ、
寮生の怒りに触れ演奏中止に追い込まれたと事件がありました。
ここで問題視されたのは「都ぞ弥生」を断りなく演奏したことではなく、
ジャズ風に編曲し「都ぞ弥生」を汚した(と、捉えられた)ことでした。


法的な著作権はありませんが、この寮歌の人格を尊重し、
最大限の敬意をはらった上で「自由」が許される、
ということを指摘する事件です。



以上のことを踏まえたうえで、都ぞ弥生の歌詞を
このブログの記事中に転載させていただきました。


参考
「都ぞ弥生」の著作権について
http://www.asahi-net.or.jp/~wa4k-ngtn/ryoka/mails/ry02.html

疾風怒涛の館
http://ryuujinn.vis.ne.jp/
http://ryuujinn.vis.ne.jp/Ryoukasyuu/hajimeni.html

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E3%81%9E%E5%BC%A5%E7%94%9F



―――――(※2)「都ぞ弥生」の前口上について―――――
都ぞ弥生をうたう前には「前口上」を
独特の節を付けて読み上げるのが恒例となっております。
しかし、もともと別の寮歌の前口上です。


吾等が三年を契る絢爛のその饗宴はげに過ぎ易し。
然れども見ずや穹北に瞬く星斗永久に曇りなく、 
雲とまがふ万朶の桜花久遠に萎えざるを。
寮友よ徒らに明日の運命を嘆かんよりは
楡林に篝火を焚きて、去りては再び帰らざる
若き日の感激を謳歌はん。


この文句、「楡陵謳春賦」は「鳴呼茫々の(昭和11年寮歌)」
という歌の序文として作られた作品です。
「楡陵謳春賦」は,名文句ゆえ「都ぞ弥生」を歌う前に
述べられるようになったものと考えられますが,
「鳴呼茫々の」「楡陵謳春賦」両作品の作者、
宍戸氏は,このことを本意としておりません。

参考:
北大広報誌エルム
「都ぞ弥生(明治45年寮歌)」のいわゆる"前口上"について
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/gakumu/erumu/erumu-no116/miyakozo.htm

序章のなぞ
http://www.eurus.dti.ne.jp/~thy/DAYNIGHT/daynight33.html





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