このブログで何度も紹介した「
ポプラチェンバロ」について、
北大パイプオルガン研究会の方から
その現状についての情報をいただきました。
広報もかねて、この場で紹介いたします。
ポプラチェンバロのこれまでの経緯2004年の台風18号によってポプラ並木の一部が倒れ、
その倒木から"チェンバロ"(写真上)が作られました。
チェンバロは2006年に完成し、同年9月にはコンサートがありました。
ポプラチェンバロはその後、北大構内の
総合博物館に移されました。
博物館では職員さんによって毎日
ミニコンサートが行われており、
ポプラチェンバロの音色を聴くことができます。
ポプラチェンバロのこれからさて、そのポプラチェンバロですが、
北大博物館とオルガン研究会の有志の方々が中心となって、
ポプラチェンバロの積極的な活用が検討されています。
現在好評をいただいている毎日のミニコンサートに加えて、
・チェンバロセミナー&講習会(公開レッスン)
・チェンバロのコンサート(古楽器によるバロック合奏)
などの企画が検討されているそうです。
チェンバロの調律についてチェンバロが博物館に移された当初は、調律が問題となっておりました。
しかし、オルガン研究会関係者で、数名チェンバロ調律、
古典調律全般をできる人がおり、彼女らを中心に
調律講習会なども少しずつ催されているそうです。
調律は、A=415 Hzのヴァロッティ調律を採用しているそうです。
(これは横田さんの初期設定を受け継いでいます。)
音叉や古典調律のチューニングメーターを使っているそうです。
チェンバロの展示環境について上記調律と同様に、チェンバロの設置環境も問題でした。
この冬は、継続して湿度測定を続けていましたが、
設置場所が博物館の公開スペースであり、
室内の気流が大きく、湿度が40%を切る日もあり、
大変苦労していたそうです。
湿度管理は今後とも継続して課題であり、
設置場所を変更することもあるかもしれません。
(これについては、過去に
関連する記事を掲載しています)
今後の企画について学内緊縮財政の最中、予算の問題もありますが、
今年度は色々企画を出していく予定だそうです。
札幌近郊で積極的に協力してくれる、
チェンバロ奏者や調律師もいらっしゃるので、
企画の継続性を重視していくそうです。
どのような企画が今後催されるのか、楽しみですね。
単に展示されるだけではなく、生きた楽器として、
学生・市民に親しまれる楽器であってほしいです。
関連:「ポプラのチェンバロ」カテゴリー ↓
クリックをいただけると幸いです。
posted by water at 12:00|
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ポプラのチェンバロ
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